12月上旬に、このサイトの住所が future-elementary.com に変わります

新しい住所で開いてみる
くわしく

いまの住所のリンクやブックマークは、変わったあとも自動で新しい住所へ転送されます。Classroom などに貼ったリンクは、新しい住所に貼り替えていただくと確実です。

学校で開けないときは、情報担当の先生や教育委員会に future-elementary.com の許可をお願いしてください。

先生へ学校の端末で開けるか、新しい住所で試してください。

観測型FAQ研究

日本で、学校給食を食べることと子どもの肥満ややせの関係は報告されていますか?

回答の要約
日本の中学生を対象にした研究では、過体重・肥満との関係は結果が分かれています。都道府県の給食実施率が高いほど男子の過体重・肥満の割合が低い関連、1975〜1994年の調査で全体では体重への有意な影響がほぼ見られず一部の家庭で給食がないとBMIと肥満が増えたこと、近年の個人データで有意差がなかったことが、それぞれ報告されています。やせとの関連はほとんど見られていません。

2006〜2015年の都道府県データでは、男子で過体重・肥満の割合の低さと関連しました

政府統計を使った都道府県別のパネル研究は、公立中学校の給食実施率が高い都道府県ほど、男子では後の年の過体重・肥満の割合が低い関連を報告しています。女子では有意でなく、やせや平均体重・身長にも有意な関連はありませんでした。

1975〜1994年の調査では、一部の家庭の子どもでだけ差が出ました

国民栄養調査で身長・体重を測った中学生と小学生を使い、小学生を比較対照にして、中学校給食のない地区とある地区を比べた研究は、全体では体重への有意な影響はほぼ見られなかった一方、父親が事務職以外の家庭や支出の少ない家庭の子どもでは、給食がないとBMIと肥満が増えたと報告しています。この肥満を抑える関連は中学卒業後数年も残ったとしています。やせへの影響はほとんど見られませんでした。

2014年と2018年の個人データでは、体格に有意な差は見られませんでした

国民健康・栄養調査の12〜15歳323人を使った研究は、給食を食べている生徒と食べていない生徒で、普通体重・過体重と肥満・やせの割合に有意な差は見られなかったと報告しています。標本が小さく、給食を食べない理由の違いも結果に影響し得ます。

この回答が参照した研究

研究ごとに、調べた対象(標本)、報告された内容、この問いでの用い方を分けて示します。

研究 標本 この問いでの用い方
学校給食が中学生の過体重・肥満に与える影響:日本の全国研究Atsushi Miyawaki、J. S. Lee、Yasuki Kobayashi(2019) 2006〜2015年の政府統計を使った都道府県別の集計パネル。公立中学校の給食実施率と、13〜15歳の過体重・肥満の割合(性別・出生年別のコホート) 都道府県別の給食実施率と、男子の過体重・肥満の割合の低さの関連
学級全員への栄養に配慮した昼食:中学生の体重への短期・長期の影響Shiko Maruyama、Sayaka Nakamura(2025) 1975〜1994年の国民栄養調査で身長・体重を測った中学生と小学生。中学校給食のない地区とある地区を、小学生を比較対照にして差の差で比べた 1975〜1994年の中学校給食の有無と、父親が事務職以外の家庭や支出の少ない家庭の子どもの肥満
日本の中学生の学校給食と体格:国民健康・栄養調査からSuzuna Iwano、Kotone Tanaka、Aru Takaoka、Daisuke Machida、Yasutake Tomata(2025) 2014年と2018年の国民健康・栄養調査を合わせた12〜15歳の323人(給食を食べている人は65.6%) 2014年と2018年の個人データで、体格に有意な差なし

この回答で分からないこと

限界
3本とも中学生の体格が対象で、小学生の給食には及びません。時期、単位(都道府県・地区・個人)、比べ方が違うため、数値を並べて比べることはできません。都道府県の研究は実施率の集計で一人ひとりが給食を食べたかは見ておらず、1975〜1994年の研究は現在の献立や家庭の食環境と異なり、個人データの研究は323人の横断調査で給食を食べない理由の違いを取り除けません。どれも給食費の負担や無償化の効果は扱っておらず、個々の子どもの体重の変化を予測するものでもありません。
出典の層
一次資料を確認した研究3件の報告です。研究の対象と識別方法は同じではありません。