12月上旬に、このサイトの住所が future-elementary.com に変わります

新しい住所で開いてみる
くわしく

いまの住所のリンクやブックマークは、変わったあとも自動で新しい住所へ転送されます。Classroom などに貼ったリンクは、新しい住所に貼り替えていただくと確実です。

学校で開けないときは、情報担当の先生や教育委員会に future-elementary.com の許可をお願いしてください。

先生へ学校の端末で開けるか、新しい住所で試してください。

観測型FAQ研究

日本で、学童保育に通うことが子どもの学力や発達に影響すると、研究で示されていますか?

回答の要約
日本の学童保育の利用と子どもの学力・発達の関係を検証した研究は、確認した範囲では見つかっていません。海外の2件では、ドイツは平均で成績・社会行動面に有意な影響がみられず、母親の学歴が低い家庭や低所得家庭の子どもで社会行動面に良い影響があったと報告しています。米国は、学力への影響はほとんどなく、親やきょうだい以外の大人に見守られることが増え、通う群は放課後をより安全だと感じていた一方、一部の好ましくない行動が通う群で多かったと報告しています。

ドイツでは、平均では成績にも社会行動面にも有意な影響はみられませんでした

ドイツの子どもパネル調査(2002〜2005年)の小学生を使い、以前の発達状態を考慮して比べた研究は、施設型の放課後保育への通所が、平均では学校の成績や社会行動面の発達に有意な影響はみられなかったと報告しています。母親の学歴が低い家庭や低所得家庭の子どもでは、社会行動面の発達に良い影響があったとしています。

米国の無作為割り当てでは、学力への影響はほとんどありませんでした

米国の12学区・26センターで、小学生を放課後プログラムに通う群と通わない群へ無作為に割り当てた評価は、通う群で親やきょうだい以外の大人に見守られることが増えた一方、学力への影響はほとんどなく、一部の好ましくない行動は通う群で多かったと報告しています。通う群の小学生は放課後をより安全だと感じていました。

日本の研究は、学童保育とは別の放課後子供教室が対象です

東京都の小学生5,307人への質問紙調査で文部科学省の放課後子供教室を評価した研究は、参加が他者への共感的な理解と、興味・意欲の高まりに寄与している可能性が高いと報告しています。保護者が仕事などで昼間家庭にいない小学生を対象とする学童保育とは別の事業で、学力は扱っていません。

この回答が参照した研究

研究ごとに、調べた対象(標本)、報告された内容、この問いでの用い方を分けて示します。

研究 標本 この問いでの用い方
施設型の放課後保育と子どもの発達Christina Felfe、Larissa Zierow(2014) ドイツの子どもパネル調査(2002〜2005年)の小学生。以前の発達状態を考慮する付加価値モデルで推定 ドイツの観察データで、平均では有意な影響なし、低学歴の母親・低所得の家庭の子どもで社会行動面に正
学校が遅くまで開くとき:21世紀コミュニティ学習センター事業の全国評価 最終報告Susanne James-Burdumy、Mark Dynarski、Mary Moore、John Deke、Wendy Mansfield、Carol Pistorino(2005) 米国の12学区・26センターで、小学生を放課後プログラムに通う群と通わない群へ無作為に割り当て、2000〜2001年度から2学年度追跡(米国教育省の委託評価) 米国の無作為割り当てで、学力への影響はほとんどなし
日本の学校を拠点とする放課後プログラムの評価:子どもの日常の活動と社会情動的発達への影響Fuyuko Kanefuji(2015) 東京都の小学生5,307人への質問紙調査。文部科学省の「放課後子供教室」を対象とした評価 日本の放課後子供教室で、社会情動面への寄与の可能性

この回答で分からないこと

限界
日本の放課後児童クラブに通う子どもと通わない子どもを比べた研究は、今回の確認では見つかっていません。ドイツの研究は2002〜2005年の観察データで通所が無作為に決まっておらず、米国の評価は2000年代初めのもので、児童の割り当ては無作為でも対象の26センターは無作為に選ばれていません。放課後子供教室の研究は東京都の質問紙調査で、参加は無作為ではなく、学力は対象外です。海外の制度は、目的・過ごし方・利用する家庭が日本の学童保育と異なり、結果をそのまま当てはめることはできません。
出典の層
一次資料を確認した研究3件の報告です。研究の対象と識別方法は同じではありません。