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観測型FAQ研究

フリースクールに通う不登校の子どもと家庭について、調査では通い方や費用について何が報告されていますか?

回答の要約
東京都の調査で、都内の公立小・中学校等に在籍しフリースクール等に通う不登校の子どものうち、公募に応じた家庭では、各月にフリースクール等へ通った割合が約88%(月9日前後)、在籍校へは約31%でした。月の費用は平均4万円台で、約9割の保護者が家計の負担を感じると答えています。主に15〜19歳を受け入れる施設への平成30年の調査(回答120施設)では、過去5年以内に経済的理由で退会した利用者がいたと答えた施設が4割程度でした。

東京都の調査では、各月にフリースクール等へ通った割合が約88%(月9日前後)、在籍校は約31%でした

東京都教育委員会の調査は、都内の公立小・中学校等に在籍し、フリースクール等に通う不登校の子どもと保護者のうち、公募に応じ調査協力金を受けた家庭から、月ごとの回答を12か月間集めました(初回回答は令和4年度509組、令和5年度1,282組)。各月に通った割合は、フリースクール等が約88%(月9日前後)、在籍校が約31%(月6日弱)、教育支援センターが約8%でした。中学生の希望進路は、定時制・通信制の高校が61.0%で最も多くなりました。

月の費用は平均4万円台で、多くの保護者が負担を感じています

同じ調査で、フリースクール等の月あたりの費用(授業料・施設使用料など)は平均45,817円(令和4年度)と43,136円(令和5年度)、入会金は約4万円で、約9割の保護者が家計の負担を感じると答えました。なお回答した家庭は、調査協力金(令和4年度は月1万円、令和5年度は月2万円)を受け取っていました。

主に15〜19歳を受け入れる施設への調査では、費用と経済的理由での退会が報告されています

労働政策研究・研修機構が平成30年に、主に中学卒業後の15〜19歳を支援するフリースクール・サポート校等へ行った施設調査(回答120施設、回収率31.3%)では、施設の半数で1万円〜5万円未満の入会金が設定され、月額の会費も1万円〜5万円未満が5割程度でした。過去5年以内に経済的理由で退会した利用者がいると答えた施設は4割程度でした。東京都の小・中学生の家庭調査とは、対象の年齢も回答者も違います。

この回答が参照した研究

研究ごとに、調べた対象(標本)、報告された内容、この問いでの用い方を分けて示します。

研究 標本 この問いでの用い方
フリースクール等に通う不登校児童・生徒支援調査研究事業 報告書東京都教育委員会、東京学芸大学(委託実施)(2024) 都内公立小・中学校等に在籍する不登校の児童生徒で、フリースクール等に通う子どもとその保護者。公募に応じ、調査協力金(令和4年度は月1万円、令和5年度は月2万円)を受けた家庭で、初回回答は令和4年度509組、令和5年度1,282組。月ごとの回答を12か月間集めた 東京都内でフリースクール等に通う家庭の通所日数・費用・希望進路
フリースクール・サポート校等における進路指導・キャリアガイダンスに関する調査結果労働政策研究・研修機構(2020) フリースクール・サポート校等384施設へ郵送した質問紙調査の回答120施設(回収率31.3%、平成30年4〜5月)。対象は主に中学卒業後の15〜19歳の生徒への支援 主に15〜19歳を受け入れる施設側から見た費用と退会

この回答で分からないこと

限界
東京都の調査は公募に応じ調査協力金を受けた家庭で、施設調査は回答した約3割の施設です。どちらも全国のフリースクール利用者の代表ではありません。二つの調査は時期(令和4〜5年度と平成30年)、対象の年齢(小・中学生と主に15〜19歳)、回答者(家庭と施設)が違うため、費用や退会の数値を同じ利用者の姿として重ねては読めません。通ったことの効果は測っていません。
出典の層
一次資料を確認した研究2件の報告です。研究の対象と識別方法は同じではありません。