研究検証台帳
ペンはキーボードより強し:手書きのノートがパソコンのノートより優れる点
Pam A. Mueller、Daniel M. Oppenheimer(2014年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 論文データベース
- DOI
- 10.1177/0956797614524581
- 確認日
標本
学生(3つの研究。人数は抄録に記載なし)
報告
パソコンをノートを取ることだけに使った場合でも、パソコンでノートを取った学生は、手書きでノートを取った学生より、考え方を問う問題の成績が低かったと報告している。ノートを多く取ることは役に立つ一方、パソコンでは講義をそのまま書き写しがちで、自分の言葉に言い換えないことが学習を妨げているとしている。
限界
- 一般化できない範囲
- 学生を対象にした実験で、人数は抄録に記載がない。2018年に訂正(Erratum)が出ている。研究1を同じ手続きでくり返した追試では、パソコンの側が手書きの側を上回ることはなかったが、手書きが情報の取り込みをよくして直後の学習を高めるという考えは支持されなかった。
この研究を参照するページ
- 手で書いて学ぶのと、キーボードで打って学ぶのとで、学んだことの身につき方に差があると報告されていますか?結果は分かれています。学生の3研究では、パソコンでノートを取った側が考え方を問う問題で低い成績でした。そのうち研究1の追試では、パソコンの側が上回ることはなかったものの、手書きが情報の取り込みをよくして直後の学習を高めるという考えは支持されませんでした。大学生の24研究のメタ分析は、手書きのノートを取って見直した側の成績が少し高かった(g = 0.248)としています。幼稚園の子どもの実験では、単語を書く課題で手書きの練習の側が上回りました。ここで紹介した研究に、小学生を対象と明記した比較はありません。
- 学び方の研究ノート:思い出す・間をあける・まぜて解く・手で書く・動画・学習スタイル思い出す練習、間をあけた復習、種類をまぜた練習、手で書くか打つか、動画で学ぶこと、学習スタイルの6つについて、研究で確かめられていることと、まだ確かめられていないことを分けて読みます。関連するエレメンタリーの教材も紹介しますが、その効果をこれらの研究が確かめたものではありません。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。