研究検証台帳
全員対象へ:学校給食の無料化が子どもの体重に与える影響
Angus Holford、Birgitta Rabe(2022年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 大学機関リポジトリ
- DOI
- 10.1016/j.pubecp.2022.100016
- 確認日
標本
英国イングランドで2014年9月から始まった、公立学校の入学後3年間の給食の全員無料化。4〜5歳児の身体測定記録を、測定時期の違いを使って比較
報告
全員無料の給食に触れた期間が長いほど、入学1年目の終わりに普通体重の子どもが増え、肥満とBMIが下がったと報告した。主に、以前は所得要件で対象外だった子どもが家庭の弁当から給食へ切り替えたことによるとみており、家計の所得や親の就業への影響はほとんど見られなかったとしている。
限界
- 一般化できない範囲
- イングランドの4〜5歳児で、無料化の前は弁当を持参する子どもが多かった環境の結果。日本の公立小学校のように、ほぼ全員がすでに給食を食べている場合の無償化とは条件が違う。
この研究を参照するページ
- 日本で給食費を無償にした自治体で、子どもの栄養や体重がよくなったと研究で示されていますか?今回確認した研究には、日本で無償化した自治体と、していない自治体、または無償化の前後で、子どもの栄養や体重を比べたものは含まれていません。海外では英国の4〜5歳児とカリフォルニア州の低所得地域の学校で肥満の低下が報告されていますが、給食の利用状況が日本と違う環境の結果で、米国の研究のまとめは肥満の変化の確からしさを低いか非常に低いとしています。
- 給食費の無償化で、日本の家計や子どもの食事が変わるかはまだ分かっていない海外の全員無料化では家庭の食料品支出の減少や子どもの体重の低下が報告されています。給食費の無償化について、海外の研究と、日本の自治体の目的・検証の集計を分けて、何が観測され、何が未検証かを整理します。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。