研究検証台帳
教育の機会均等と予約採用の効用
藤村 正司(2007年)
書誌と確認の記録
標本
2005年11月に全国の高校3年生とその保護者(4,000人)を対象に行われた進路調査と、その追跡調査
報告
性別・きょうだい数・成績・父親の教育年数などを一定にしても、低所得層では予約採用で奨学金の採用が決まった生徒は、決まらなかった生徒より大学を志願しやすく、オッズ(なりやすさの比)は3倍近かったと報告した。
限界
- 一般化できない範囲
- 日本学生支援機構の広報誌『大学と学生』に掲載された分析です。2005年の高校3年生の志願段階の関連で、採用されるかどうか自体が成績や家計に左右されるため、因果効果を推定したものではありません。
この研究を参照するページ
- 貸与型奨学金を借りられる人が増えたり、高校在学中に採用が決まったりすると、大学進学は増えると日本の研究で報告されていますか?研究ごとに中身が違います。1999年の収入基準の変更(1996〜2003年のデータ)では、新たに貸与を受けられるようになった層の短大・大学進学確率の上昇が変更の直後に限られました。予約採用に大学進学を促す効果があったと報告した研究が1本あり(2005〜2011年の調査など)、別の研究は2005年11月の高校3年生の低所得層で予約採用と大学志願の関連(因果効果ではない)を報告しています。
- 奨学金と進学・中退・卒業後の暮らしの関係は、どこまで調べられているか給付型と貸与型の奨学金について、進学、在学中の中退、卒業後の暮らしに分けて、研究と国の統計が報告している範囲を整理します。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。