研究検証台帳
似ていることが効く:まぜて学ぶ効果とその条件のメタ分析
Matthias Brunmair、Tobias Richter(2019年)
書誌と確認の記録
- 資料の種別
- 論文データベース
- DOI
- 10.1037/bul0000209
- 確認日
標本
59の研究(158の標本、238の効果量)をまとめたメタ分析(対象者の年齢の内訳は抄録に記載なし)
報告
まぜて示すほうが、まとめて示すより学習の成績が高いという効果は、全体で中程度(Hedges の g = 0.42)だった。絵画(g = 0.67)などの見て分ける材料で最も大きく、算数・数学の課題では小さく(g = 0.34)、説明文と味では全体として有意ではなく、単語ではまとめて示す側が上回った(g = −0.39)と報告している。種類どうしが似ている材料、同じ種類の中のちがいが大きい材料、複雑な材料ほど効果が大きかったとしている。
限界
- 一般化できない範囲
- 主に、例から種類を見分けることを学ぶ課題(帰納的な学習)をまとめた分析で、効果は材料によって向きまで変わる。子どもの研究だけの結果は抄録に記載がない。
この研究を参照するページ
- 種類のちがう問題をまぜて練習すると、同じ種類をまとめて練習するより、あとのテストの成績が高かったと報告されていますか?算数・数学では報告があります。7年生(中学校の段階)の数学54クラスの試験では、1か月後のテストの正答率が、まぜた側で61%、まとめた側で38%でした。子どもの算数の実験でも、翌日のテストの得点が約2倍だった報告があります。ただし、練習の最中はまぜた側の出来が下がり、59研究のメタ分析では効果が学ぶ材料で分かれ、単語ではまとめた側が上回っていました。
- 学び方の研究ノート:思い出す・間をあける・まぜて解く・手で書く・動画・学習スタイル思い出す練習、間をあけた復習、種類をまぜた練習、手で書くか打つか、動画で学ぶこと、学習スタイルの6つについて、研究で確かめられていることと、まだ確かめられていないことを分けて読みます。関連するエレメンタリーの教材も紹介しますが、その効果をこれらの研究が確かめたものではありません。
- 研究検証台帳の一覧登録済みの研究を標本・報告・一次資料で並べています。